2015.01.09

第85回 未来医療セミナー

~死因究明が未来の医療を創る~

日時:

2015年1月9日(金)18:00~19:00

会場:

大阪大学吹田キャンパス

最先端医療イノベーションセンター棟(1F)マルチメディアホール

参加費:

無料

講師:

松本  博志  先生(大阪大学大学院医学系研究科 法医学教室)

概要:

死因について、皆さんはどのようにお考えだろうか。日本人の三大死因が、悪性新生物、脳血管疾患を含む循環器疾患、肺炎であることはご存知かと思う。悪性新生物については、その割合は減少している一方、循環器疾患、肺炎については横ばいで絶対数は増加している。ところが、循環器疾患の内、心疾患は、大阪市内のデータでは死体で発見された方が40%超を占めている。このことは医療を受ける前に亡くなっているともいえるが、その死亡機序を含めた検討はなされていない。それ以前に死因診断基準は?と言われると残念ながらない。

このセミナーでは院内外の突然死を含め、忘れられてきた分野である死因究明の観点から、死因診断の問題、死亡機序の課題を抽出し未来の医療を考えてみる。